ギリシャのピスタチオ

ギリシャに行ってきた。空港を降りてから市内までの風景は、かつての沖縄かと思ったほどだ。コンクリートと赤っぽい屋根、海に面した街の風の流れ、走りゆくボコボコの車。どこに目を向けてもオリーブの木がある。経済停滞もなんのその、自力で踏ん張っている人々。デジャブー感満載だった。

交通渋滞も激しく、バリアフリーなどまったくない道路で、下半身(腿から下)が無い男性が、腰の付け根をズリズリしながら、「おら、おら、どけよ」と言わんばかりに堂々と横断歩道を渡っていく姿を、たじろぎながらジッと見つめていた。信号はすぐに、赤になるので、渡る人のことは全く考えられていないと思えるほどだった。しかし、人間の距離感による秩序は健在なのだ。

ギリシャの離島の教会の入り口で買ったピスタチオ。殻の周りには塩。そして、中は甘い種が。あああ、ピスタチオって、美味しいんだぁと。

殻のまわりに、塩味がついているピスタチオ
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