Study Room

「あなたとわたしの応援団」

この会は、多様性や人権について共に学び、情報を共有することを目的とした勉強会です。講座はZoomで行います。

2022年本格始動を目指し、2021年内は試験運用します。

  • ファシリテーター 辛 淑玉
  • 団長 故 佐原 真先生

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あなたと私の応援団は、2002年、共に支えあっていこうという思いから発足した小さな勉強会です。

このとき団長を引き受けてくれたのが、考古学者の故佐原真(さはら まこと)先生(国立歴史民俗博物館名誉教授)でした。

先生は当時すでに入院されており、ベットの上で、「すべての役職を下りるから、ちょっと待っててね」と言われ、二週間ほどしてまたお見舞いに訪れたとき、ニコニコしながら「これで引き受けられる」と言ってくださいました。

先生は、その夏の7月10日に旅立たれました。

佐原先生は、以前お茶の水にあった私の小さな事務所にもよく来てくれて、そのときは一緒に歌を歌いました。といっても、クラシックが好きな佐原先生の歌に、私は合いの手を入れるくらいでしたが。

そして先生は私に、まじめに二つのことを語ってくれました。何度もです。

 

一つは、人が人を集団で殺すようになったのは余剰の富が得られるようになった弥生時代からで、それ以前にはなかった。弥生から現代までの期間など、人類の歴史全体から見れば本当に短い時間なのだから、人は戦争を止めることができる、と。

二つ目は、考古学は長い間、男の視点から解説されてきた。例えば、女性たちが仕掛けを作って狩をしていても、それは数に数えなかったりという風に。しかし、考古学とは嘘がつけない事実に基づく学問で、新しいものが発見されるたびにステレオタイプを修正していく学問だと。だから、これからは考古学の世界に女性が入って、女性の眼差しで分析をしていくことで、歴史がどんどん書き直されて新しい世界が見えてくる、と。

 

そんな話を、いつもしてくれました。

 

最後の会話も、女性の社会進出の話でした。

二人で、たくさんの果物をほおばりながら。

佐原先生との間には、楽しい思い出しかありません。

 

いま、私が人生の再チャレンジの場に立って、これから支えあって生きていく仲間をと思ったときに、かつての勉強会を思い出して、同じ名前でスタートすることにしました。

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