ミラノの刑務所の中のレストラン

刑務所の写真を印刷したランチョンマット

イタリア・ミラノに行ってきた。確定囚がいる刑務所の中に、ミラノでトップクラスのレストランがある。ここでは受刑者が働いている。イタリアは精神病棟も無くして、すべての人が社会で生きていく方向で動いている。刑務所も同じ。受刑者のうち160人は外のレストランで働いて、そして、仕事が終わると刑務所に戻る。地下鉄で通勤をしているんだ。

ちなみに、刑務所の中で、刑務官と受刑者と一緒に「ベラ・チャオ」を歌ってきた。この歌は第二次世界大戦のときに、ファシズムに対抗して闘ったパルチザンの歌。「明日、起きたら闘いにいく。恋人よ、さようなら」という感じの歌詞。で、何度もチャオを繰り返す。伴奏も受刑者の人がしてくれた。日本では考えられないね。でも、再犯率は、平均60%のところ、この刑務所は18%。社会がそれだけ安全になったということでもあるよね。共に生きるということは、こういうことだと思う。

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